初夏の訪れを告げる、マスカットのような甘く爽やかな香りが魅力のエルダーフラワー。 この可憐な白い花を使って作る「エルダーフラワーシロップ」は、ヨーロッパの家庭で古くから親しまれている伝統的な保存食です。 イギリスでは「コーディアル」とも呼ばれ、水や炭酸で割って飲むのが定番の楽しみ方です。
この記事では、初めての方でも安心して挑戦できるよう、フレッシュなエルダーフラワーを使った基本的なシロップの作り方をはじめ、ドライハーブを使った手軽な方法、美味しく仕上げるためのコツや注意点、そして完成したシロップの様々な活用レシピまで、詳しくご紹介します。自分で手作りしたシロップの味わいは格別です。ぜひ、季節の手仕事を楽しんで、自家製エルダーフラワーシロップ作りを体験してみてください。
エルダーフラワーシロップ作り方の前に知っておきたい基礎知識
エルダーフラワーシロップを作り始める前に、主役であるエルダーフラワーについて少し詳しく知っておきましょう。どのような花なのか、いつが旬なのか、そしてどんな魅力があるのかを知ることで、シロップ作りがさらに楽しく、味わい深いものになります。
エルダーフラワーってどんな花?特徴と見分け方
エルダーフラワーは、スイカズラ科の植物で、和名を「西洋ニワトコ」と言います。 ヨーロッパ原産で、古くから薬用ハーブとして人々の生活に根付いてきました。 大きくなると10mほどにまで成長する木に、初夏になるとクリーム色がかった白い小さな花が、直径20cmほどの房状になって咲き誇ります。 その見た目は非常に可憐で、一つ一つの花は5〜6mmと小さいのが特徴です。
見分ける際のポイントは、この特徴的な花の咲き方と、マスカットに例えられる独特の甘い香りです。 葉は卵形で縁がギザギザしており、夏から秋にかけては黒紫色の実(エルダーベリー)をつけます。 この花と熟した実が食用として利用されます。 ただし、茎や葉、未熟な実には毒性があるので注意が必要です。 日本でも、園芸用やハーブとして苗が販売されており、庭木として育てることも可能です。
エルダーフラワーの旬はいつ?最適な収穫時期
エルダーフラワーのフレッシュな花が手に入るのは、開花時期である5月下旬から6月にかけての短い期間です。 この初夏の1ヶ月ほどが、まさにエルダーフラワーの旬と言えるでしょう。 ヨーロッパでは、この時期になると森や散歩道など、いたるところで満開のエルダーフラワーを見ることができます。
シロップ作りのために花を収穫するなら、香りが最も強くなる朝の時間帯がおすすめです。 花が開ききっていて、なおかつ新鮮で生き生きとしている房を選んで摘み取りましょう。雨が降った後などは香りが弱まってしまうことがあるため、晴れた日が続くタイミングを狙うのが理想的です。日本では自生している場所は限られますが、ハーブガーデンなどで栽培されているほか、オンラインショップなどでフレッシュな花を取り寄せたり、ドライハーブとして通年入手することも可能です。
「マスカットの香り」と評されるエルダーフラワーの魅力と効能
エルダーフラワー最大の魅力は、なんといってもその「マスカットのよう」と形容される甘く爽やかでフルーティーな香りです。 この上品な香りは多くの人に好まれ、リラックス効果も期待できると言われています。
また、ヨーロッパでは古くから「庶民の薬箱」と呼ばれるほど、様々な効能を持つハーブとして利用されてきました。 代表的なものとしては、発汗作用や利尿作用が挙げられます。 これにより、体内の不要な毒素を排出しやすくなると言われています。 さらに、風邪やインフルエンザの初期症状の緩和、花粉症などのアレルギー症状を和らげる効果も期待されています。 ビタミンCも含まれており、美容に関心のある方にも嬉しいハーブです。 このように、美味しさだけでなく、心と体に嬉しい働きがあることもエルダーフラワーの大きな魅力なのです。
初めてでも安心!基本のエルダーフラワーシロップ作り方
ここからは、いよいよエルダーフラワーシロップの具体的な作り方をご紹介します。フレッシュな花が手に入った方はもちろん、ドライハーブを使った作り方も解説しますので、ご自身の状況に合わせて挑戦してみてください。手順はとてもシンプルなので、初めての方でも安心して美味しいシロップを作ることができます。
準備する材料一覧(フレッシュな花を使う場合)
まずは、フレッシュなエルダーフラワーを使った基本的なレシピの材料です。分量はあくまで目安なので、お花の量に合わせて調整してください。
・エルダーフラワー(花の部分のみ):20〜30房(約200g)
・水:1〜1.5リットル
・砂糖(グラニュー糖など):1〜1.5kg
・レモン:2〜4個
・クエン酸(あれば):40〜50g
砂糖は、風味にクセのないグラニュー糖が一般的ですが、きび砂糖やてんさい糖などでも作れます。 レモンは、風味付けと保存性を高める役割があります。無農薬のものが手に入れば、皮ごと使うとより香りが豊かになります。 クエン酸は、酸味を加え、さらに保存性を高めるために使われますが、なくても作ることは可能です。 その場合はレモンを多めに入れると良いでしょう。
美味しく作るための下準備と花の洗い方
美味しいシロップを作るためには、丁寧な下準備が欠かせません。エルダーフラワーの花は香りが命なので、洗いすぎないのがポイントです。
まず、摘んできたエルダーフラワーの房を優しく振って、大まかなゴミや虫を落とします。 香りを最大限に活かすためには洗わないのが理想ですが、汚れが気になる場合は、ボウルに張った水の中でさっと振り洗いする程度にしましょう。 洗った後は、キッチンペーパーなどの上に広げ、水気をしっかりと切ります。
次に、花を太い茎から外していきます。 ハサミを使ったり、手でしごくようにして、花の部分だけをボウルに入れていきます。緑色の茎の部分が入ると、苦みや青臭さの原因になることがあるので、できるだけ丁寧に取り除くのが美味しく仕上げるコツです。 レモンはよく洗い、薄い輪切りにしておきます。
詳しい手順をステップごとに解説
下準備が済んだら、いよいよシロップを仕込んでいきましょう。火を使うレシピと、火を使わない(漬け込むだけの)レシピがありますが、ここではより香りが引き立つと言われる、漬け込む方法をご紹介します。
1. 大きな鍋やボウルに、下処理をしたエルダーフラワーとスライスしたレモンを入れます。
2. 別の鍋に水と砂糖を入れて火にかけ、砂糖が完全に溶けるまで静かに混ぜてシロップを作ります。 沸騰したら火から下ろします。
3. クエン酸を入れる場合は、このシロップに加えてよく溶かします。
4. 砂糖が溶けた熱いシロップを、エルダーフラワーとレモンを入れた鍋(またはボウル)に注ぎ入れます。 全体がしっかりと浸かるように、軽く混ぜ合わせます。
5. 鍋に蓋をするか、ラップをかけて、ホコリなどが入らないようにし、冷暗所で24時間から48時間ほど置きます。 この時間で、エルダーフラワーの香りとエキスがじっくりとシロップに移ります。
6. 時間が経ったら、目の細かいザルや、ガーゼ・布巾などを敷いたザルで、シロップをゆっくりと濾します。 このとき、花やレモンを強く絞りすぎると雑味が出ることがあるので、自然に滴り落ちるのを待つのがおすすめです。
7. 濾したシロップを、あらかじめ煮沸消毒しておいた清潔な保存瓶に移し替えたら完成です。
ドライハーブを使ったエルダーフラワーシロップの作り方
フレッシュな花が手に入らない時期でも、ドライハーブを使えば一年中エルダーフラワーシロップを楽しむことができます。 ドライハーブは、フレッシュに比べて香りが凝縮されているのが特徴です。
【材料】
・エルダーフラワー(ドライ):30〜50g
・水:500〜600ml
・砂糖またははちみつ:200g〜半カップ程度
・レモン果汁:大さじ2程度、またはレモンスライス数枚
【作り方】
1. 鍋に水とドライのエルダーフラワーを入れて火にかけ、弱火で煮出します。 水の量が半分くらいになるまで、20〜30分ほどゆっくり煮詰めることで、濃いハーブティーを作ります。
2. 火を止めて、茶こしやガーゼでハーブを濾し、液体だけを鍋に戻します。
3. 鍋に砂糖(またははちみつ)とレモン果汁を加え、再び弱火にかけます。
4. 砂糖が完全に溶け、全体がよく混ざったら火を止めます。
5. 粗熱が取れたら、煮沸消毒した清潔な保存瓶に入れて完成です。冷蔵庫で保管してください。
ワンランク上のエルダーフラワーシロップ作り方のコツと注意点
基本的な作り方をマスターしたら、次はさらに美味しく、そして安全に楽しむためのコツと注意点を見ていきましょう。砂糖の選び方から衛生管理まで、少しの工夫でシロップの仕上がりが格段にアップします。
風味を豊かにする砂糖の選び方(グラニュー糖、きび砂糖など)
シロップのベースとなる砂糖は、その種類によって仕上がりの風味や色合いが大きく変わります。どの砂糖を使うかに正解はなく、好みに合わせて選ぶのが一番です。
・グラニュー糖:最も一般的に使われる砂糖です。 風味にクセがなく、溶けやすいのが特徴。エルダーフラワー本来の繊細な香りと美しい黄金色を最大限に活かしたい場合に最適です。仕上がりはすっきりと上品な甘さになります。
・きび砂糖やてんさい糖:ミネラル分が豊富で、コクのある優しい甘さが特徴です。 シロップに深みとまろやかさを与えてくれます。仕上がりの色はグラニュー糖に比べて濃い茶色になりますが、滋味深い味わいを楽しみたい方におすすめです。
・はちみつ:ドライハーブで煮出して作る際などに使うと、独特の風味とコクが加わります。 エルダーフラワーの香りと相まって、より複雑で豊かな味わいのシロップになります。ただし、1歳未満の乳児には与えないように注意が必要です。
いくつかの砂糖をブレンドして、自分だけのオリジナルな味わいを探求するのも楽しいでしょう。
虫や汚れをしっかり取り除くための処理方法
自然の中で育つエルダーフラワーには、アブラムシなどの小さな虫や、花粉、ホコリなどが付着していることがあります。 香りを損なわないためには洗いすぎは禁物ですが、衛生面を考えると、これらをしっかり取り除く工程は非常に重要です。
まず、収穫した花は白い紙や布の上に広げ、優しく揺すったり、しばらく置いておくことで、隠れていた虫が出てきやすくなります。その後、大きなボウルに水を張り、その中で花房をそっと振るようにして洗います。 こうすることで、花びらを傷つけずに汚れを落とすことができます。流水で直接洗うと、繊細な花や香りが損なわれやすいので避けましょう。
洗い終わったら、ザルにあげて水気を切りますが、この時も優しく扱うことが大切です。 キッチンペーパーや清潔な布巾の上に花を広げ、水気を吸い取らせるとより丁寧です。細かい茎やゴミが残っていないか、最終チェックをしながら作業を進めると、よりクリアで美味しいシロップに仕上がります。
雑菌を防いで長期保存するための煮沸消毒のやり方
手作りのシロップを安全に長期間楽しむためには、保存容器の煮沸消毒が不可欠です。 これを怠ると、雑菌が繁殖してしまい、せっかく作ったシロップがすぐにダメになってしまう原因となります。
煮沸消毒の手順は以下の通りです。
1. 大きな鍋に、瓶と蓋が完全に浸かるくらいのたっぷりの水を入れます。この時、瓶が鍋底に直接当たって割れるのを防ぐため、鍋の底に布巾を敷いておくと安心です。
2. 保存瓶と蓋を鍋に入れ、火にかけます。必ず水の状態から火にかけるようにしてください。熱湯にいきなり入れると、温度差で瓶が割れる危険があります。
3. お湯が沸騰したら、そのまま5〜10分程度ぐつぐつと煮沸します。
4. 火を止めたら、清潔なトングなどを使って瓶と蓋を取り出します。火傷には十分注意してください。
5. 清潔な布巾やキッチンペーパーの上に取り出し、自然乾燥させます。水滴が残っていると雑菌の原因になるので、完全に乾かしてからシロップを注ぎ入れましょう。
このひと手間をかけることで、雑菌の繁殖を抑え、シロップの風味を長く保つことができます。
自家製エルダーフラワーシロップの保存方法と賞味期限
丁寧に作ったエルダーフラワーシロップ。美味しさを長持ちさせるためには、適切な保存が重要です。ここでは、保存場所や賞味期限の目安、そして万が一の状態変化に対する見分け方について解説します。
完成したシロップの適切な保存場所(冷蔵・冷凍)
完成したエルダーフラワーシロップは、必ず冷蔵庫で保存してください。 砂糖がたっぷり入っているためある程度の保存性はありますが、手作りで保存料を使用していないため、常温保存は避けましょう。清潔な煮沸消毒済みの瓶に入れ、しっかりと蓋を閉めて冷蔵庫の涼しい場所で保管するのが基本です。
もし、一度にたくさんの量を作ってすぐに飲みきれない場合は、冷凍保存がおすすめです。 製氷皿に入れてキューブ状に凍らせておけば、使いたい分だけ手軽に取り出せて非常に便利です。 凍らせたシロップキューブをグラスに入れ、炭酸水を注ぐだけで、いつでも手軽にエルダーフラワーソーダを楽しめます。また、ジッパー付きの保存袋に入れて平らにして冷凍する方法もあります。 冷凍すれば、数ヶ月から一年近く品質を保つことが可能です。
手作りシロップの賞味期限の目安
手作りのエルダーフラワーシロップの賞味期限は、作り方や保存状態によって大きく左右されます。
一般的に、冷蔵庫で保存した場合の賞味期限の目安は、数週間から1ヶ月程度です。 レモンやクエン酸を多めに入れると、酸によって保存性が高まり、もう少し長く持つ傾向があります(レシピによっては6週間程度とも言われます)。 ただし、これはあくまで目安であり、雑菌の混入が全くないとは言い切れません。開封後はできるだけ早めに使い切ることを心がけましょう。
冷凍保存した場合は、冷蔵よりも格段に長く、数ヶ月から1年程度保存することが可能です。 風味が落ちないうちに使い切るのが理想ですが、長期保存したい場合には冷凍が最も適した方法と言えます。いずれの場合も、保存する瓶には作った日付をラベルに書いて貼っておくと、管理がしやすくなります。
シロップの色が変わった?飲めるかどうかの見分け方
手作りシロップを保存していると、「あれ、色が少し濃くなったかな?」と感じることがあるかもしれません。これは、時間の経過とともに起こる自然な変化(酸化など)であることが多く、色が少し濃くなった程度であれば、風味に問題がなければ飲んでも大丈夫な場合がほとんどです。
しかし、注意が必要なサインもあります。以下のような変化が見られた場合は、残念ですが飲むのをやめて処分しましょう。
・カビの発生:表面に白い膜が張っていたり、斑点状のカビが生えている。
・異臭:酸っぱい匂いや、発酵したようなツンとしたアルコール臭など、明らかに作る時とは違う不快な匂いがする。
・泡立ち:蓋を開けた時に「プシュッ」とガスが抜けたり、シロップが泡立っている。これは雑菌が繁殖して発酵が進んでいる証拠です。
・味の変化:少し舐めてみて、明らかに酸っぱくなっていたり、ピリピリとした刺激を感じる。
これらのサインは、シロップが腐敗している可能性を示しています。少しでも怪しいと感じたら、もったいないと思っても口にしないようにしてください。
エルダーフラワーシロップ作り方だけじゃない!美味しい活用レシピ
自家製エルダーフラワーシロップが完成したら、次はその美味しさを存分に味わう番です。定番のドリンクから、お菓子作り、料理の隠し味まで、活用方法は無限大。ここでは、誰でも簡単に試せるおすすめの活用レシピをいくつかご紹介します。
定番の楽しみ方!炭酸水やお湯で割るドリンク
最も手軽で、エルダーフラワーの爽やかな風味をダイレクトに楽しめるのが、水や炭酸水で割るシンプルな飲み方です。 シロップと炭酸水(または水)を1:5から1:7くらいの割合で割るのが一般的ですが、お好みの濃さに調整してください。 グラスにたっぷりの氷とミントの葉、レモンスライスなどを加えれば、見た目もおしゃれなカフェ風ドリンクの完成です。
寒い季節や、リラックスしたい夜には、お湯割りもおすすめです。 立ち上る湯気とともに、エルダーフラワーの甘い香りがふわりと広がり、心も体も温まります。 就寝前のリラックスタイムにもぴったりです。 また、いつもの紅茶に砂糖代わりとして少し加えるだけで、手軽にエルダーフレーバーティーを楽しむこともできます。
お菓子作りに!ゼリーやパウンドケーキへのアレンジ
エルダーフラワーシロップは、お菓子作りの風味付けにも大活躍します。 マスカットのような上品な香りは、様々なスイーツと相性抜群です。
・エルダーフラワーゼリー:水や白ワインで薄めたシロップにゼラチンや寒天を加えて冷やし固めるだけで、キラキラと美しいデザートが出来上がります。 フルーツなどを一緒に入れても美味しいです。
・パウンドケーキやマフィン:生地にシロップを少量加えたり、焼きあがったケーキに刷毛で塗ったりすることで、しっとりとした食感と華やかな香りをプラスできます。
・パンナコッタやムース:生クリームベースの冷たいデザートに加えると、爽やかな後味が楽しめます。
いつものお菓子レシピに少し加えるだけで、ワンランク上の特別なスイーツに変身します。
ちょっと意外な使い方?ヨーグルトや料理の隠し味に
ドリンクやお菓子だけでなく、毎日の食卓にもエルダーフラワーシロップを取り入れてみましょう。
・ヨーグルトやアイスクリームのソース:プレーンヨーグルトやバニラアイスクリームに、はちみつやメープルシロップの代わりにたらすだけで、ぐっとおしゃれなデザートになります。 グラノーラなどとの相性も抜群です。
・ドレッシングの隠し味:オリーブオイル、ビネガー、塩胡椒で作るシンプルなドレッシングに、ほんの少しシロップを加えます。フルーティーな甘みが加わり、サラダが爽やかに仕上がります。
・カクテルのベースに:白ワインやスパークリングワイン、ジンなどと合わせるのも人気の楽しみ方です。 特に、スパークリングワイン、ミント、ライムと合わせる「ヒューゴ」というカクテルは、ヨーロッパの夏には欠かせない爽やかな一杯です。
アイデア次第で使い方はどんどん広がります。ぜひ、様々な料理に取り入れて、お気に入りの組み合わせを見つけてみてください。
まとめ:美味しいエルダーフラワーシロップ作り方で季節を楽しもう
この記事では、エルダーフラワーシロップの作り方について、基礎知識から具体的なレシピ、さらには活用法まで幅広くご紹介しました。
エルダーフラワーは、初夏にだけ出会える特別な恵みです。 そのマスカットのような甘い香りをぎゅっと閉じ込めたシロップは、手作りならではの格別な美味しさがあります。基本的な作り方は、花と砂糖、レモンを合わせてエキスを抽出するというシンプルなものですが、砂糖の種類を変えてみたり、下処理を丁寧に行ったりすることで、自分だけのこだわりの味に仕上げることができます。
完成したシロップは、炭酸水で割る定番のドリンクはもちろん、お菓子作りや料理の隠し味としても大活躍します。 衛生管理に気をつけて正しく保存すれば、長い期間楽しむことも可能です。 ぜひ、この記事を参考に、季節の手仕事としてエルダーフラワーシロップ作りに挑戦し、その豊かな香りと味わいで、日々の暮らしに彩りを添えてみてください。
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